澄みきった水をたたえる湖から、神秘的な色に染まる池まで。四季折々の自然と調和した、美しい「湖沼」の風景に心が揺さぶられます!
今回は日本各地にある、一度は訪れてみたい湖・池・沼の絶景スポットをピックアップしてみました。
湖と山々の美しい風景!
まずは湖と、周囲の山や木々などが見事に溶け合った、「自然の芸術」とも呼ぶべき美しい風景の数々から見ていきましょう!
屈斜路湖 [北海道]

「屈斜路湖(くっしゃろこ)」は、北海道東部の弟子屈町に位置する、日本最大のカルデラ湖。屈斜路という名は、アイヌ語で湖や沼の出口を意味する「クッチャロ(のど元)」に由来するそうです。
秋には湖畔のナナカマドやヤマウルシ、カエデなどの紅葉と、コバルトブルーの湖面が美しいコントラストを見せます。
とくに紅葉を楽しむには、湖畔線がおすすめ。砂湯付近では紅葉のトンネルが続き絶景です!
また、12月頃からは徐々に結氷が進み、3月頃まで全面が氷に覆われた姿をみることができます。
十和田湖 [青森県]

「十和田湖(とわだこ)」は、青森県十和田市と秋田県鹿角郡小坂町にまたがる湖。約20万年前に始まった火山活動により形成されたカルデラ湖で、十和田八幡平国立公園を代表する景勝地のひとつです。
北の高地にありながら冬でも凍らないため、“神秘の湖”とも呼ばれています!
湖の周辺にはブナなどの自然林が広がり、4月〜11月はカヌーや遊覧船で豊かな自然美を堪能できます。
また、1月〜3月はスノーシューやスノーランブラーで氷柱・氷瀑を鑑賞することもできます。
田沢湖 [秋田県]

「田沢湖(たざわこ)」は、秋田県仙北市にある淡水湖で、水深がなんと423.4mもあり、日本一の深さを誇ります。
瑠璃色の湖面を背景に建つ金色の女性の像「たつこ像」は、その昔、美しさを永遠に失いたくないと願った辰子という娘がいつしか龍と化し、田沢湖に身を投じたという伝説から建てられました。
湖畔にはレジャースポットも充実しており、キャンプ場、SUP、電動キックボード、テントサイル(空中テント)、テントサウナなど、さまざまに楽しみ方があります。
また、たつこ像のすぐ隣にある「浮木(うきき)神社」は縁結びのパワースポットとしても知られています!
猪苗代湖 [福島県]

「猪苗代湖(いなわしろこ)」は、福島県会津若松市、郡山市、耶麻郡猪苗代町の二市一町にまたがる湖です。
透明度の高い澄んだ水が特徴で、「天鏡湖(天を映す鏡のような湖)」とも呼ばれ、その湖面には、猪苗代湖の北側にそびえる、名峰・磐梯山の四季折々の雄姿が映し出されます!
夏はヨットやウインドサーフィンなどの「ウォータースポーツ」、冬は「白鳥の飛来地」としても人気が高いです。
中禅寺湖 [栃木県]

「中禅寺湖(ちゅうぜんじこ)」は、栃木県日光市の日光国立公園内にある湖で、日本百景にも選定されています。
およそ2万年前に男体山の噴火による溶岩で渓谷がせき止められ、原形ができたといわれています。
男体山のふもとに広がる湖畔はのどかで、四季折々の表情を楽しめます。とくに初夏のツツジ、秋の紅葉が見事で、遊覧船に乗って水上から楽しむのもおすすめ!
また湖畔には、日光二荒山神社中宮祠、日光山中禅寺(立木観音)、中禅寺温泉など観光スポットも充実しています。
三方五湖 [福井県]

「三方五湖(みかたごこ)」は、福井県三方郡美浜町と三方上中郡若狭町にまたがって位置する5つの湖、「三方湖「水月湖」「菅湖」「久々子湖」「日向湖 」の総称。若狭湾国定公園を代表する景勝地で、五つの湖は水質や水深が違い、それぞれ違う濃さの青色に見えることから“五色の湖”とも呼ばれています。
ドライブコース「三方五湖レインボーライン」や、リフト・ケーブルカーで上った先にあるレインボーライン山頂公園からは、その違いを一望でき、五つの湖と日本海がつくるダイナミックな景観が楽しめます!
余呉湖 [滋賀県]

「余呉湖(よごこ)」は、滋賀県長浜市の賤ヶ岳を一つ隔てた琵琶湖の北にある湖。湖面がとても穏やかで、空や山々をまるで鏡のように映し出すことから「鏡湖」とも呼ばれています!
天女の「羽衣伝説」や、龍と化した娘の悲話「菊石姫伝説」など、神秘的な伝説も残っているのも興味深いところです。
また四季を通して美しい湖で、サイクリングやハイキングなどが人気で、とくにワカサギ釣りは余呉湖の冬の風物詩にもなっています。
雄大な富士山と湖!
次は、ふるくから日本人が愛してやまない「富士山」と湖の絶景に注目。どのシーンを切り取っても素晴らしいですね!
芦ノ湖 [神奈川県]

「芦ノ湖(あしのこ)」は、神奈川県足柄下郡箱根町にある湖で、富士山を望む全国的に有名な景勝地です。
四季を通じて美しい景色を楽しむことができ、南岸の杉並木街道から眺める「逆さ富士」は箱根の絶景の一つになっています。
また芦ノ湖を周遊する箱根海賊船や遊覧船、手漕ぎボートからは、湖上からの眺めを楽しめます!
箱根の紅葉は、例年10月下旬から色づき始め、11月上旬に芦ノ湖で見ごろを迎えます。赤や黄色に彩られる山々の背後にそびえる雪化粧をした富士山は絵画のような美しさです。
富士五湖(河口湖) [山梨県]

「富士五湖」は、富士山の山梨県側、富士北麓地域にある5つの湖、「河口湖」「山中湖」「本栖湖」「精進湖(しょうじこ)」「西湖」の総称です。
とくに「河口湖」は、松尾芭蕉の句や葛飾北斎の「富岳三十六景」にも登場する景勝地で、観光客も多く訪れます。湖畔では春の桜、夏のラベンター、秋の紅葉、冬の雪景色など、四季折々の風景を富士山とともに堪能できます!
「山中湖」も10月下旬~2月にかけて<ダイヤモンド富士>の聖地として多くのカメラマンや観光客でにぎわうほか、「精進湖」では<子抱き富士>や<赤富士>の絶景、「本栖湖」では1000円札の裏面の絵でお馴染みの“あの風景”など、見どころにはこと欠きません。
透明度の高さに魅了される湖・池!
次は、水の「透明度」に注目。透き通り、水中や底の様子が見えるからこその特別な光景が、そこにはあります!
支笏湖 [北海道]

北海道千歳市にある「支笏湖(しこつこ)」は、およそ4万年前の支笏火山の噴火でできた陥没地に、水が溜まってつくられたカルデラ湖。アイヌ語で大きな窪地を意味する“シ・コッ”が語源だそうです。
水中の栄養分が少なく、プランクトンの発生も少ないことから透明度は非常に高く、その澄んだ水が太陽光に照らされることで“支笏湖ブルー”と言われる青色の輝きを放ちます!
自然豊かな支笏湖では、カヤック、ダイビング、スノートレッキングのほか、湖の名物であるヒメマス釣りなど様々なアクティビティを楽しめます。
忍野八海 [山梨県]

山梨県南都留郡忍野村にある「忍野八海(おしのはっかい)」は、富士山の伏流水を水源とする8か所の湧泉群です。
富士山に降り積もった雪解け水が、地下の不透水層という溶岩の間で数十年の歳月をかけてろ過され、澄み切った水となって湧き出ています。この忍野八海の水は、いにしえから清浄かつ霊力のある水として、禊と信仰の対象となってきました。
国の天然記念物に指定されているほか、環境庁による全国名水百選にも選定されています。
名もなき池 [岐阜県]

「名もなき池」は、岐阜県関市板取の根道神社境内にある貯水池です。透明度の高い湧水に咲く睡蓮と、優雅に泳ぐ錦鯉の織りなす風景が、クロード・モネの名画「睡蓮」に似ていることから“モネの池”とも呼ばれています!
もともとは農業用のため池だったそうですが、いつしか地元の人たちが睡蓮を植えたり、鯉を放流したことで、現在のような美しい景観が生まれました。
池には、湧き水が豊富に流れ込むため、冬でも凍ることなく湯気が立ち昇ります。とくに9時〜11時頃の時間帯は、光の差し込み具合がよく、池の透明度がいっそう際立ちます。
これが自然の色!? 驚きの湖・池・沼
次に注目したのは、水の「色」。コバルトブルーやエメラルドグリーンなど、色鮮やかな光景の数々は見る者を驚かせます!
サロマ湖 [北海道]

「サロマ湖」は、オホーツク海岸の北見市、常呂郡佐呂間町、紋別郡湧別町にまたがる汽水湖。道内では最大、全国でも3番目の大きさで周囲92kmもあります。
サロマ湖ならではの独特な青色は“サロマンブルー”と称され、とても印象深い光景がみられます!
展望デッキからは、オホーツク海と湖を隔てる「砂嘴(海中に細長く突き出た地形)」や知床連山など、雄大な景色を一望できます。
また、湖周辺の飲食店で、特産物の新鮮なホタテなどが食べられるのも大きな魅力だといえます。
白金 青い池 [北海道]

「白金青い池」は、北海道上川郡美瑛町白金にある人造池。十勝岳の火山泥流を防ぐ工事の際、美瑛川に置かれたブロック堰堤に川の水が溜まってできました。
池の水は、この世のものとは思えないほど美しい青色をたたえ、周りを囲む緑の木々や立ち枯れのカラマツとあいまって神秘的で幻想的な風景を生み出しています。
春には穏やかな青色になり、夏は新緑との爽やかなコントラストを生み出し、秋には紅葉との共演、そして冬には池は凍り、辺り一面が雪景色となります。11月〜4月頃にはライトアップされ、昼間とはまた違った幻想的な風景が広がります。
御釜(蔵王) [宮城県]

宮城県と山形県にまたがる蔵王連峰と、その周辺の豊かな自然で知られる「蔵王(ざおう)」。そのシンボルともいえるのが、刈田岳、熊野岳、五色岳と周囲を3つの山に囲まれた火口湖「御釜(おかま)」です。
文字どおり、そのお釜のような形から名づけられ、太陽の光によってエメラルドグリーンやブルーなど様々に色を変えることから“五色湖”と呼ばれたりもします!
蔵王連峰を東西に走る「蔵王エコーライン」から「蔵王ハイライン」へと入り、その終着点から歩いて展望台に行くことができます。
五色沼 [福島県]

「五色沼(ごしきぬま)」は、磐梯山の北側にある、毘沙門沼・赤沼・みどろ沼・竜沼・弁天沼・るり沼・青沼・柳沼など、大小30余りの湖沼の総称です。
エメラルドグリーン、コバルトブルー、ターコイズブルー、パステルブルーなど、沼によって色が異なる神秘的な場所で、2016年にミシュラン・グリーンガイド1つ星に認定されるなど、海外でも知られています!
ちなみに色が様々に違って見える要因は、天候や季節、見る角度、水中に含まれる火山性物質などによると言われています。
奥四万湖 [群馬県]

四万温泉の玄関口に位置する「奥四万湖」は、四万川ダム・中之条ダムの建設により作られたダム湖です。
湖の水は、光や時間帯、天候、季節によって、コバルトブルーだったのがインディゴブルーになったり、さらにターコイズブルーになったりと様々な表情をみせ、この幻想的に変化する青の世界は“四万ブルー”と称されています。
湖の周りは車で一周でき、せせらぎ公園や見晴台などが整備されています。また春から秋にかけて、SUPやカヌーツアーなどのウォーターアクティビティも人気です。
神秘的な光景に心奪われる!
次は、神秘的な光景に出会える湖や沼に注目。そこには、人知を超えた何かがあると思わずにはいられません!
摩周湖 [北海道]

北海道川上郡弟子屈町にある「摩周湖(ましゅうこ)」は、日本では1番、世界でもバイカル湖についで2番目に透明度の高い湖で、アイヌ語でカムイトー(=神の湖)と呼ばれています。
その最高レベルの透明度をほこる湖水に、空の青色が映りこんで生まれる独特の色は“摩周ブルー”と呼ばれ、多くの人を魅了しています!
また第一展望台からは、湖とカムイシュ島、湖を守るようにそびえたつカムイヌプリ(摩周岳)などを見渡せるほか、“星空の名所”としても知られていて、天候条件があえば、数千もの星を観察することができます。
宇曽利山湖 [青森県]

「宇曽利湖(うそりこ)」は、下北半島のほぼ中心、霊場として知られる恐山(おそれざん)にあるカルデラ湖です。
綺麗なエメラルドグリーンの水をたたえた湖の水質は、なんとpH値が約3.2~3.8という強い酸性で、生物にとってはとても過酷な環境だといえ、わずかにウグイなどが生息しているだけの珍しい湖です。
また、噴気や温泉が各所から噴出する湖の北岸には、ほとんど植物も育たない荒涼とした風景が広がっていて、恐山というロケーションも相まって何か神秘的なものを感じさせますね!
鏡沼(八幡平) [秋田県]

八幡平山頂付近に位置する「八幡平 鏡沼」は、噴火によって生じた火口に水が溜まってできた火口湖。まわりの美しい風景を湖面に写す姿を鏡に例えて、この名がつけられました。
見所のひとつが、5月下旬から6月上旬にかけて現れる“ドラゴンアイ”と呼ばれる神秘的な景観。 沼に降り積もった雪が、春になって、周辺部と中心部だけが雪解けすることでドーナツ状になり、“龍の瞳”のようにみえる現象です。
ただし、いつでも見られるわけではなく、太陽光や空の色などの様々な条件が重なったときのみ現れる幻の絶景です。