噓解きレトリック ロケ地7選!人形屋敷などの撮影場所はどこ!?

探偵のイメージ

鈴鹿央士さんと松本穂香さんが主演を務める、フジテレビ系・2024年秋ドラマ『噓解きレトリック』。“謎解き”の面白さもありつつ、物語の時代設定が昭和初期ということで、毎回レトロで趣きのある雰囲気の場所が登場するのも、本ドラマの見どころの一つですよね!

今回は、ドラマのなかで登場した、実在するレトロなロケ地/撮影場所から、とくに印象的なところをピックアップ!それぞれいったいどんな場所なのかリサーチしてみました!

※情報が古くなっている場合や、一部正しくない場合がございます。あくまでエンタメ記事としてご了承ください。

ロケ地①:ワープステーション江戸「近現代エリア」/茨城県つくばみらい市

第1話:浦部鹿乃子(松本穂香)が九十九夜町にやって来るシーンで、路面電車が走っている街並み

第1話の序盤で登場する、路面電車が走っている街並みのシーンのロケ地となったのは、茨城県つくばみらい市にある『ワープステーション江戸』。時代劇オープンセットが建ち並ぶ、国内でも数少ない野外型ロケ施設です。

2020年までは、テーマパークとして有料で一般公開されていたそうですが、現在では、映画やテレビのロケ施設として使われています。時代設定は戦国時代から昭和までを幅広くカバーし、戦国・江戸時代の「中近世エリア」では、 大手門や戦国砦、お濠、太鼓橋、長屋や旅籠街などが配置され、当時の風情を演出しています。

ドラマ内で使われたのは、明治・大正・昭和のビル街や商店街を表現した「近現代エリア」で、路面電車は撮影用の造り物ですが、細部にわたり本物そっくりに製作してあり、なんと実際に自走することが可能!場内軌道敷上を周回(約250m/周)するそうです。

ロケ地②:八鶴亭(旧八鶴館)/千葉県東金市

第2話:祝左右馬(鈴鹿央士)と浦部鹿乃子が、探偵の依頼を受けた藤島家邸宅

第2話で、探偵の祝左右馬とその助手の浦部鹿乃子が依頼を受けて訪れた「藤島家邸宅」のロケ地となったのは、千葉県東金市にある『旧八鶴館(はっかくかん)』。東金市を代表する景勝地、八鶴湖の湖畔に1885年(明治18年)に創業された割烹旅館の建物で、国登録有形文化財にも登録されています!

「八鶴館」は、かつては千葉の三大旅館と称されるほど、あの北原白秋など多くの文人墨客が訪れたそうで、現存する多くの建物は、大正から昭和初期に建てられたもの。そのうち本館、新館、宿泊館、浴室棟、ビリヤード棟の5棟が国の登録有形文化財となっています。

八鶴湖岸沿いの通りに建つ木造2階建ての「本館」は、入母屋造瓦葺屋根を組み合わせ、1階には60畳の大広間や玄関・配膳室があり、大広間天井は屋久島樹齢1,000年以上の屋久杉を使用した格天井となっています。

ロケ地③:佐原の町並み・樋橋/千葉県香取市

佐原の町並み

第3話:端崎馨(味方良介)が腹痛で倒れた、小川に橋がかかる古い町並み

第3話で、左右馬の親友である端崎馨が腹痛で倒れた、小川にかかる橋が印象的な古い町並みのロケ地となったのは、千葉県香取市にある『佐原の町並み』と『樋橋(ジャージャー橋)』。

佐原は、江戸時代、小野川の水運で栄えた町で、その頃の商人たちの繁栄ぶりは江戸をしのぎ「江戸優り(えどまさり)」といわれるほどでした。人々は江戸の文化を取り入れるだけでなく、それを独自の文化に昇華していきました。その面影を残す町並みが小野川沿岸や香取街道に今でも残っています。

そんな佐原の町並みは、1996年(平成8年)に関東で初めて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されていますが、昔からの家業を引き継いで今も営業を続けている商家が多く、まさに「生きている町並み」として評価されています。

また「桶橋(ジャージャー橋)」は、あの地図作りで有名な伊能忠敬が30年余りを過ごしたという「伊能忠敬旧宅」のすぐ前を流れる小野川にかかる橋で、橋の下側につけられた大樋を流れる水が、小野川にあふれ落ちて「ジャージャー」と音を立てるので、地元の人たちに「ジャージャー橋」の通称で親しまれてきました。

今の橋は観光用につくられたもので、30分ごとに落水させているとのこと。この樋橋の落水は「残したい日本の音風景100選」にも選ばれているそうです!

ロケ地④:千葉県立房総のむら/千葉県印旛郡栄町

千葉県立房総のむら

第3話:祝左右馬たちが、ガラクタを売りにいった古道具店
第3話:祝左右馬が、浦部鹿乃子の能力を試した橋付近

第3話で、左右馬がガラクタを売りにいった古道具店や、左右馬が鹿乃子の能力を試した橋付近のロケ地となったのは、千葉県印旛郡栄町にある『千葉県立房総のむら』。県立の体験型博物館で、敷地内には龍角寺古墳群・岩屋古墳、旧学習院初等科正堂、旧御子神家住宅など、国の史跡・重要文化財が保存されているそうです。

ドラマ内で使われたのは、江戸時代の商家、武家屋敷、農村などの復元展示や、江戸時代後期から明治時代の街並みを再現した「ふるさとの技体験エリア」にある商家の町並みです。県内に残る佐原などの古い町並みを参考に、めし屋・そば屋などの飲食店や鍛冶屋、稲荷や地蔵、火の見やぐらなど、人々で賑わう町場の景観を再現しています。

ロケ地⑤:牛久シャトー/茨城県牛久市

牛久シャトー

第4話:祝左右馬と浦部鹿乃子が、記者の端崎雅(北乃きい)から依頼を受けた赤レンガの駅前

第4話で、主人公たちが、赤レンガの駅前にあるベンチに腰かけて会話していたシーンのロケ地となったのは、茨城県牛久市にある『牛久シャトー』。1903年(明治36年)に、実業家である神谷傳兵衛が開設した日本で最初の本格的ワイン醸造場です。

フランスに現存した醸造場をモデルに建築され、ボルドー地方の技術を用いて、ぶどうの栽培からワインの醸造、瓶詰めまで、一貫して行われていました。2007年(平成19年)11月に経済産業省より「近代化産業遺産」に、2008年(平成20年)6月には国の重要文化財に、そして2020年(令和2年)6月に「日本遺産(JapanHeritage)」に認定されるなど、その歴史的価値の高さが広く認められています。

現在は、当時の建物を利用して「神谷傳兵衛記念館」が設けられ、傳兵衛の足跡と当時のワイン造りに関して紹介しています。また、敷地内には100年以上の歴史を誇る煉瓦造のワイン貯蔵庫を改装したレストランもあり、歴史の趣を感じながら食事を楽しむことができます!

ロケ地⑥:水海道風土博物館 坂野家住宅/茨城県常総市

第4話、第5話:「人形屋敷」とも呼ばれる綾尾家の屋敷

第4話と第5話で「人形屋敷」として登場した「綾尾家の屋敷」のロケ地となったのは、茨城県常総市にある『水海道風土博物館 坂野家住宅』。坂野家は、江戸時代、細長い沼地だった飯沼を新田に干拓した一大事業で、幕府から責任者のひとりに任じられ豪農として発展を遂げました。

江戸中期に造られたという主屋は、大型住居としてそれ大変貴重な建物だそうで、茅葺きの屋根にはこの地方独特の装飾性に富む伝統的な葺き方が施されています。また表門には、武家屋敷によくみられる形式が用いられているそうです。

ちなみにこの坂野家住宅は、1968年(昭和43年)に国の重要文化財に指定され、1920年(大正9年)に増築された書院は近代和風建築として貴重なことから、2006年(平成18年)に常総市の文化財に指定されました。築300年におよぶ坂野家住宅を通して、江戸時代中期から大正期までの日本の民家の変遷を垣間見ることができます!

ロケ地⑦:埼玉県立深谷商業高等学校 記念館(二層楼)/埼玉県深谷市

第5話:品子(片岡凜)が怪我の治療を受けた「櫻戸病院」

第5話で、品子が怪我の治療を受けた「櫻戸病院」のシーンのロケ地となったのは、埼玉県深谷市にある『埼玉県立深谷商業高等学校』の記念館(二層楼)。渋沢栄一などの地元の有力者たちが尽力して1921年(大正10年)に創立され、翌年に完成した、フレンチ・ルネサンス様式の「二層楼」と言われる和洋折衷の木造2階建ての校舎です。

中央部分には尖塔があり、土台には、あの渋沢栄一が関わった日本煉瓦製造会社のレンガが使われているそうで、明治後期から大正期にかけての学校建築の特色がよく表れたモダンな洋風校舎となっています!ちなみに2000年(平成12年)には、フレンチ・ルネサンス様式を基調とし、大正時代の建築技術の粋を集めて建設された貴重な建物として、国の登録有形文化財に登録されています。

現在、記念館は一般の人でも見学可能なようで、渋沢栄一が来校した際に残した書なども見ることができるそうです!

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